通信教育のきっかけ
2000年のある日、電車に乗っていてふと中吊り広告を見ると、大阪芸術大学が2001年の4月から始める、通信教育の学生募集がのっていました。開講学科の中には、以前から勉強をしたいと考えていた建築学科がありましたので、家に帰るとさっそく募集案内書を取り寄せました。
案内書によると、スクーリング費用と教科書代は別で、学費が年間20万円必要です。しばらく、入学するものかどうか悩んだのですが、とりあえずなにもしないよりはましだろうと思って、じゃあやってみようと決断しました。入試もないし、安易な決断でした。
ではなぜ、この大阪芸術大学にしたのかといいますと、いくつかの大学がけっこう以前から通信教育を行っていますが、建築関係の学部学科は残念ながらほとんどありません。入学当時もこの大学が初めて始めたのだと思っていました。実際には京都造形大学の通信教育でも建築関係のものをやっていましたが。まぁ、どちらにしても大学の選択の余地はほとんどありませんでした。(今でもですが)
結果からいいますと、2001年4月に1年次入学して、2006年3月になんとか無事卒業できました。いわゆる一般教養科目は免除で、専門科目だけを履修したにもかかわらず、5年もかかりました。なので、必要単位数である124単位をすべて最初からとって卒業された、フルタイムで働いている人たちは、本当にすごいことだと関心します。
で、内容はどうだったのかと聞かれると、意外と面白かったです。自分の知らないことばかりでしたから。視野は広がったと思います。ただ、正直スクーリングはつらかったです。座学で、ただ講義を聞いていればいいという科目はほとんどなく、毎回、課題製作・プレゼンテーションの繰返しでしたので。アイデアが浮かばない時は、本当につらかったです。
スクーリングのための休みも、私の職場は有給休暇が取りやすくてよかったのですが、そうでない一般の会社に勤めている人たちは、いったいどうやってそんなに休める(長いスクーリングだと連続で2週間とかある)のか、いつも疑問に思っていました。
大学の通信教育なんて、入学試験もないし、簡単なのだろうと多少思っていましたが、仕事をしながら時間をみつけ自制しながら勉強をするのは、はっきり言って困難です。どうしてもやらなくてはならない勉強というわけでもなく、怠け心が何度も起こってきます。
ただし、学習内容のレベルそのものは特に高いとは思いませんでしたが。
大学の通信教育は万人向けとは思いません。一般的に言えば、卒業が目的ならば普通に通学したほうがいいです。通信教育は始めるのが簡単なぶん、残念ながら途中で辞める人達が大多数です。学習に対するモチベーションを長い間保ち続けることが出来るかどうかが、最後までやり遂げられるかどうかの大きなカギです。もちろん学習を続けることが可能であれば、やってみる価値は大いにあると思います。